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承知致しました

ったんだ。判ってたから怖い顔してたんじゃなかったのか」 「や、やだっ、怖い顔してた!? じゃあ、あの、ロデオさんとは……」 「は?」 「ロデオさんは今どこに!?」 レピュスは奇妙な質問だなと思いながらも答える。 「知らないけど……多分、婚約者のとこかな」 イリスがほうっと息をついて肩を下ろしたので、レピュスはますます首を傾げた。 www.banwu.org  それからは、やけに上機嫌でハイテンションのイリスに引っ張り回されて任務に負けじとくたびれたレピュスだった。ルシエル女公爵  アイリスという国の首都、カトレア。気候が安定する事の少ないこの街らしく、今日も曇り空が時折雨水を滴らせる。カトレア南部にアレクシル家の町屋敷《タウンハウス》がある。アレクシル家の当主は現在14歳の少女、ルシエル?アレクシル女公爵。早くに父母を亡くした彼女は、周囲の反対を押し切り父の爵位を継ぐと、数年の内にまるで何十年とそれに携わってきたかのようにあらゆる仕事をこなすようになった。表の仕事も、裏の仕事も。 バーバリーブルーレーベル この屋敷を一切仕切る執事は、目立つ美しい容姿をした東方の人である。 「はい。ルシエル様」 優雅な微笑みを宿して、ユウは女主人を振り返った。  14歳のルシエルの姿は、まだ中性的なものである。服も、日常では女性らしいものを好まず、今もきっちりとしたワイシャツにチェック柄のベスト、黒地のロングパンツを着用している。茶色の髪も貴族令嬢が多くそうするように巻いたり、豪華な髪飾りでまとめ上げる事をせずまっすぐ背中に垂らしている。 「カリギュラの事だが」 「……どうなさるお積もりで?」 ユウは、声を低めて囁くように主に問いかけた。 「みすみす、やられはしない。 あの狸、我々を鍵を開ける捨て駒にするつもりだ。そして何より、近い内にルール違反を起こす。 ……私は、先手必勝を信じるのだが」ダウンジャケット ルシエルの言わんとする事を察し、ユエは微笑んだ。 人形のように美しい青い瞳の顔を持ちながら抜け目なく、時に荒々しいこの小さき女主人がユウは好きなのである。 「あの組織の立場をまず確認する。ユウ、手配を」 「承知致しました。 お召し物はどうなさいますか?」 「任せる。選んでおけ」 「かしこまりました」  女公爵としてのルシエル、そしてダーク?ペガサス幹部としてのルシエル、どちらも知るのはユウだけである。屋敷では、有能な執事として裏社
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