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出来ないように言って

──でPK戦と続いていき。   「行くぜぇ、とりゃあ!」「おうふなんて速いボール……痛い、けどンキモヂイイイイ」   「ゴールに入らねえけど……ボールが相手の腹部に?」「もっと、もっとおおおおおおお」    ……みんな色々な意味で順調のようで。そして遂に出番が訪れる。    靴ひもをギュッと締めなおし、二人を繋ぐ紐は結んだ。しっかりかつ丁寧に。    お互い顔を見合ってからタイミングを合わせて肩を組む。そしつ二人で三本の脚を使って駆け出す──   「準備はいい?」   「はい。ユウジ様は?」   「オーケー」   www.bagsointend.info        まあそういうことで。    この体育祭で、姫城との距離が二人三脚の結びまでな行かないが……大分。    いや、ちょっと? 結構? なんにせよ、少なくとも二人の距離は縮まった気がするのだった。   第127話 √1-32 ※独占禁止法は適応されませんでした。        体育祭を明けて数日が経った。生徒会が体育祭に無関係なはずがなく、休み時間や放課後、後処理に追われていた。    そんな疲労を更に増幅させる出来事が、俺の身に起り始める――   「さて……と」マルベリー バッグ    皆で仲良くメンバー登校は何も無いが、これからが勝負だ。   「…………っ!」    覚悟を決めて自分の靴の入ったゲタ箱の扉を開く――   <ガサガサガサガサガサ>    下駄箱の許容限界を越え、溢れ出る。手紙、手紙、手紙!    一つ拾い上げると――mulberry バッグ   「へ、へぇ……ユウジって本当にモテモテなんだね……」    と、ユキさんが黒い表情を垣間見せながら笑っていた。    ユキにはその解釈しか出来ないように言ってあるが……実は全く違う。   「そんなにラブレターもらっちゃってさ……」   「はは……」
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